まず率直な感想
藤本タツキはやはり天才か……
あとラストの爆破シーンワロタ
いいシーンとかセリフ多かったけどラストで全部ギャグになるんだなーという
とりあえずシーン思い出しながら語ってみます
印象に残ったシーン
印象に残ったシーン1 最初の爆破
中の生徒同様( ゚д゚)ポカーンだった
読み返してみるとその後の生徒の感想はこの読み切りのラストシーンへの読者の感想を表してるのかも
印象に残ったシーン2 お父さんがお母さんの最期の映像を見せるところ
優しくてかわいいと思っていたお母さんが怖い人だったことが判明
言われてみれば主人公の料理を2点って言ったり、誕生日に自分のお願い頼んだり、両親の不穏な表情も写ってる
このことを知ると主人公男があの映画にかけた思いが伝わる、映画を酷評され自殺を考えた理由も納得できる
印象に残ったシーン3 絵梨の友達と話すところ
主人公の目的が達成された
映画内のエリはお母さん同様美化されたエリであったことが判明
本来は眼鏡と矯正をしているとのことなので漫画内にでているエリはすべて撮影のものということになる
これで大団円かと思いきや……
印象に残ったシーン4 二人目のエリが男が撮ってくれた映画の素敵さを語るシーン
大事な人をなくして絶望した主人公にエリが映画の意義を語る、
ここで何回でも死んだエリを思い出すために映画を編集していたのだと主人公男は気づいた
見直してみると、エリも映画の中で「映画を見ればお母さんに会えるでしょ?それって素敵なことじゃない?」と入っている、主人公はこの言葉を探していたんだろう(爆破オチを探してたんじゃないはず!)
見開きページで見るとそれぞれが映像の中の主人公とエリに向き合っていて、二人は映像越しにつながっているんだと示してる
おしゃれだなー
気になるとこ
最期のエリが復活するシーンの書かれ方
最期エリが出てくるところだけカメラを通した表現がなくなっていた
それまでは不安定なアングル、手ブレがあったり、昔のフィルムを思わせる同じ絵が連続するようなコマがあったが、二回目のエリが出てからはそれがなくなった
これがそれとも妄想なのか夢なのか、現実なのかよくわからない
でも映像越しの世界でないことを表している、カメラ越しをやめて主観的に現実と向き合ってる精神世界の自分?
カメラがなくなったから現実と解釈したいところだけど同じカットで非現実的な話(エリが本当に吸血鬼だった、爆発オチ)があるから完全な現実とは解釈しづらい
うーん、考察するには自分には映画的、文化的教養が少なすぎる、、、
とりあえず最後、エリとさよならをしたのは自殺をやめたという解釈でよさそうだ、自殺する場所を爆破、死んだ彼女とは違う場所に歩いていったということで、生きるために歩いてるんだろう
……
以上!